2015/12/30

どんなお店なら居心地がいいの?1

「どんなお店なら居心地がいいの?」

シンプルにして究極の問いなのではないでしょうか。
一つのお店に通い続ける人、系列店をはしごする人(お店の繋がり)、誰かと通うお店がかぶっている人(人の繋がり)、
ゲイバーにはいろいろな通われかたがあると思いますが、流行っているお店をみていて思うのは、
このどれにも当てはまらない人、言うなればゲイバージプシー的な人たちを味方につけることが巧みだなということです。
お店の雰囲気なのか、従業員の人柄なのか、人が人を呼ぶような客層なのか、あるいは複合的な要因なのか、
その奥義を窺い知ることは難しいです。
経験則では語れても、もしかしたら誰も正解なんて知らないのかもしれません。

楽しいお店、けれども、楽しければそれでいいのか?
にぎやかなお店、けれども、にぎやかであればそれでいいのか?
根底にあるのは孤独なのかなと思います。

すごく嫌な感じの印象になるかもしれないですが、私が接客において一番神経を使うのは、
お客さんの心の隙を見抜くことと、そして、それをフィックスすることです。
(余談ですが、相術の世界では、表層に顕れているものによって隙の場所と深さを測ることができるそうです。)
楽しみたい、騒ぎたい、酔いたい、語りたい、これらは副次的なもので、本当のlustはその奥にあるのではないか?
そんなことを考えながら働いています。
などと能書きを語っておきながら全然できていないし、その前にもっと芸を磨けよ!という話ですが。。

お店のコンセプトにもそれを反映させていきたいと思っています。

2へ続く