2022/03/12

5本指の記憶

Five Finger Death Punchを聴きながら乾燥機が止まるのを待っている。
海外ドラマの劇中歌から知ったバンドで、特にファンというわけではなく
ジャンルを意識して音楽を聴くこともあまりないけれども
しっかりアルバム1枚聴いたら、マスキュリズム全開なヘヴィーメタルだった。
都会のコインランドリーにはややミスマッチな無骨さに、すこし笑った。

特に趣味ではないけれども、80'sロックが常に流れていた幼少期を耳が懐かしがるのか
リリースされている彼らのアルバムをひととおりダウンロードした。
きっと今後はFFDPを聴くたびに、2022年のこの季節を思い出す。
ダウンチューニングの嗎と、はやとちりな春風。
私の音の共感覚は記憶とよく繋がる。

共感覚は、自覚のある人とそこまででもない人にハッキリ分かれる気がする。
ちょうどそれは霊感と呼ばれるものの計りかたに似ている。
ある・なしではなく、どの程度の顕れかたなのか。
全く持ち合わせていないという人がいるとしたら、生きることが退屈に思えるかも。
繰り返す毎日を、過ぎていく日々を、疎ましく感じるかもしれない。

それはまるで、夢を見ることのない眠りのように。

私は人生の半分以上を不眠症と共に過ごし
夢のない睡眠から何度も目覚めてきたけれども、生きることは楽しい。
正確には、生きている実感を得ることがこの上なく楽しい、かな。

この話は次回に。




ご清覧ありがとう。
Shine on you.