2024/01/30

"Be strong, Mitsuko."


 「他人は見たいものしか見ない」

言わずもがなというか、当たり前の真理であるので
いつしか私は「見られてもいいものしか見せない」という選択をするようになった。

とはいえ、思い入れのある事柄へ軽率に言及されたり
手間暇をかけて作り上げたものを乱雑に扱われるのは
悲しいというか、ただただ空しい。

つい先日は、Instagram上で、課金プラットフォームPatreon登録者限定と銘打って
ライヴ配信を試みたのだが、私にとってはまさに試金石というか
「誰が真のファンなのか」でなく「誰がファンの皮を被ったフリーローダーなのか」
それをハッキリと炙り出させる回であったと言えるだろう。

ログを残さなくともアーカイヴは残り、そこからダウンロードすればいいだけの
シンプルな作業であったのだが、みなさまご存知の通り、私は性格が悪い故
私をオモチャにしてくる人らで、逆に、遊んでみたくなった。

「見られてもいいものしか見せない」を一瞬だけ、解いてみたわけである。
「これは誰にでも見られていいものではないですからね」という内容で。

まず、事前告知の段階で「後援会(便宜上そう呼んでいる)限定」と銘打ったうえで
開始時刻のアンケートをとる。この時点で、反応した非会員をすべてマークする。
なぜなら、彼らのために催すイベントではないという自覚がない・または
そもそも文字を読んでいない=今後、私の発信するコンテンツが響かない。
という評価ができるからだ。

そして、約1時間の配信の随所に、古くから「加賀優作後援会」と呼ばれている
いわゆる「分かっている方々」への言及を散りばめる。
これはデコイでもなんでもない、純然たる本心からくる感謝の表明である。

今回は外国人へのアプローチは不要であったので英語は用いなかった。
なぜなら、彼らはすでにフリーローダーでしかないと実証済みであるからだ。
得体の知れぬサイトで無賃視聴したAVで昂り、私の発信を読み取ろうともせず
私のホームゲームにズカズカと土足で踏み込み独自のルールを主張してくる。

ニコニコと愛想を振り撒くおすまし人形、彼らにとって私はそれ以上でも以下でもない。
けっきょく、「好都合なエロいアジア人」でしかないのだ。


彼らに期待することなどなにもない。時折垂れ流してやる用済みの切れ端を
後生大事に、味のないガムのように、ただしゃぶり続けているがいい。
私は、そういう連中の、日本人バージョンを突き止めたかった。

 もう、私を値踏みする人間に蹂躙されるのは、うんざりなのだ。

とにかく、あの配信の内容をまともに聞いていたならば
私を支えてくださる方々や、私への敬意が一欠片でもあったならば
「非会員なのに視聴できている状況」に疑問を抱くことなく
いいねを押したり、ましてコメントやDMをするなど、できるはずがないのだ。
即刻削除しリロード不可能、というアリアドネの糸まで垂らしたにも関わらず。

「アップされてるー見ちゃお」程度の動機であったかもしれない。
持ちうる限りの性善説をもってしても「限定なのに上がってる加賀さん優しい~」が限界だ。
あるいは、それにすら考え至ることなく肌色に目を奪われていたのか。

最初の真理に戻るが、「他人は見たいものしか見ない」。
これに基づき、私は断腸の思いで、見てほしくない他人を遠ざけた。
「私が見たい人」だけを残したわけである。
遠ざけた人の中には、長期間フォローしている人も含まれていた。
だが、それが、何だというのか?
悪意のあるなしなど、この段階では、もはや、なんの意味も成さない。
真意を汲み取ろうとしない、説いても聞かない、禁じても止めない。

正直、迷惑である。
1時間15,000円で顧客と向き合う私にとって、それは、看過できぬ営業妨害なのだ。

私は、伊達や酔狂で、偽名を名乗り、私生活を犠牲にして
全世界に生き恥を晒しているわけではない。
ここで「なぜそこまでして?」と思った者は、勉強不足だ。出直せ。
私はいたるところで、ネット上で存在し続けようとする目的について語っている。

占星術の観点でいうと現在は、過去に別れを告げる者と、未来を創る者が交差する時期にある。
私のような個体は、その両者の流動性を確保する役割を担う。

芸事に気儘は、困る。それは私も、フリーローダーも同じこと。
私は、自らの専門分野に関してはいつだって本気だ。
なぜなら、それらがかろうじて、実体のない私を、私たらしめているからだ。
気儘にやっている片手間な奴らを、ひとりずつ引っ叩いて回りたいくらいである。

私は、あいつらの、暇潰しじゃない。
ゆるいとおせ。

余談だが、唇の形態が怪我によって崩れてしまった旨の投稿をして
それをヒアルロン酸注入で補い「薄くなっていた唇に厚みが出て嬉しい」
と語ったことがある。
その直後に自称ファンから言われた言葉が、いまでも忘れられない。

「加賀さんのその、うっっっっすい唇が好きです!」

 ね。馬鹿馬鹿しくなってくるでしょう?




Shine on you.